-Best Player of the Year-
「バロンドールの行方」Who will be "FIFA Ballon d'Or"?-
文・写真:原悦生 Text&Photo:Etsuo Hara
今年から、France Football誌制定の「バロンドール」と「FIFA最優秀選手」の称号が合体して「FIFAバロンドール」となったが、その行方が注目される。
候補者の発表は10月だが、ワールドカップの年は、W杯で活躍した選手が、この栄誉ある賞に最も近いのが恒例だ。W杯開幕前は、チャンピオンズリーグ(UCL)の決勝には進めなかったが、バルセロナのメッシ(アルゼンチン)が本命で、2年連続での受賞が間違いないのではと思われていた。スペインリーグ34得点、UCL2年連続の得点王でハットトリックやスーパーゴールを連発、その動きは「別の天体からやってきた生物」あるいは「パーフェクト10」などと評された。
ところが、そのメッシはアルゼンチン代表では十分に仕事ができずに、悲しげに南アのピッチから去ったのだった。このメッシの陰りでバロンドールの行方は混戦の様相を呈してきた。
現在のところ、本命はインテルのスナイデル(オランダ)だ。UCLに優勝、W杯は決勝でスペインに敗れたが、安定したプレーで評価が高い。UEFAのクラブのポジション別表彰では最優秀ミッドフィルダーに選ばれている。
2番手にはバルセロナのイニエスタ(スペイン)、W杯決勝戦での決勝ゴールが強烈な印象を残している。3番手はやはりバルサのシャビ(スペイン)。4番手もバレンシアからバルサに移籍したビジャ(スペイン)、苦境のスペインを救ったストライカーだ。
5番手、6番手にアトレティコ・マドリードのフォルラン(ウルグアイ)、インテルのミリート(アルゼンチン)が続く。フォルランはヨーロッパリーグに優勝、W杯は4位だが、印象的なゴールが多く、5得点で得点王タイで、大会最優秀選手のFIFAゴールデンボールを獲得している。ミリートはUCLでのビッグマッチでのゴールが高ポイントで、先日「UEFAクラブ最優秀選手」に選ばれたばかりだが、W杯はわずか15分しかプレーしていない。
レアル・マドリードのカシージャス(スペイン)はゴールキーパーというハンディを背負っている。それに昨シーズンのバロンドール、メッシが続くという展開だ。
欧州は新しいシーズンが始まり、9月、10月にまだ巻き返しのチャンスはあるが、この8人の中から「FIFAバロンドール」が選出されるはずだ。
過去10年の歴代受賞選手は以下の通り。
2000年 フィーゴ
2001年 オーウェン
2002年 ロナウド
2003年 ネドヴェド
2004年 シェフチェンコ
2005年 ロナウジーニョ
2006年 カンナヴァーロ
2007年 カカー
2008年 クリスティアーノ・ロナウド
2009年 メッシ
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