Football World Monthly Web Magazine

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-UEFAチャンピオンズリーグ-

「インテル-バルセロナ、再戦!」 Inter-Barcelona,Big Meeting in UEFA Champions League Semi-Final

文:原壮史 写真:原悦生 Text:Masashi Hara Photo:Etsuo Hara

 

Football World Web Magazine 2010 02

  UEFAチャンピオンズリーグのセミファイナリストには、インテル、バルセロナ、バイエルン、リヨンが顔をそろえた。4つの異なった国のクラブで準決勝が行われるのは、2004年以来だ。ましてや、この中にイングランドのクラブがひとつも残っていない(これは2002年以来だが)という近年では珍しい準決勝になった。
 注目カードはもちろんインテル-バルセロナ。これはグループリーグの目玉カードだった。サンシーロでの第1戦は0-0。第2戦のカンプノウでは2-0でバルサが勝っている。だが、これはあくまでもグループリーグの話だ。今では、どちらのチームのメンタリティもそのときとは違う。
 セリエAで首位を走っていたインテルはここにきてややつまづきを見せて、ローマに首位を奪われた。だが、これはインテルがターゲットをチャンピオンズ一本に絞っている証拠として伝わってくる。インテルの悲願、それは請負人モウリーニョがやり遂げなければならないことと一致する。
 ボビー・ロブソン監督について通訳としてバルサにやって来たモウリーニョは、ファン・ハール監督(現バイエルン)の下では補佐を務めた。思いついたことをメモするその姿はそっくりだ。
 2004年にはポルトでチャンピオンズリーグを制したもモウリーニョは、監督をビジネスとして割り切っている。すでに、リヴァプール、マンチェスター・シティなどから来シーズンのオファーを受けているといわれ、本人もそれを否定していない。プレミアリーグのどこかのチームにいることを示唆する発言までしている。
 アブラモビッチにチェルシーを追われた彼は、今シーズン、ノックアウト・ステージでそのチェルシーに2連勝してその「力」と「意地」を見せつけた。続いて、アブラモビッチにとっては弟分的な存在のCSKAモスクワも葬ってみせた。
 モウリーニョはインテルにビッグイヤーの置き土産を残すことができるだろうか。もし、そうなればインテルのモラッティ会長はどうにかして彼をを引き止めようとするだろう。
 一方のバルセロナは絶好調そのものだ。クラシコでは得失点差だけで併走していたレアル・マドリードをサンチャゴ・ベルナベウで2-0で破り、ついに首位の座についた。
 イニエスタは故障でセミファイナルには出場できない見込みだが、メッシが表現に困るくらい波に乗っている。地球上の生命体とは思えない動きでゴールを量産している。アーセナル相手に一人で4点を奪い、チャンピオンズリーグでも得点王だ。2010年になってから実に4度のハットトリックを決めている。そのメッシばかりでなく、バルサの強さは本物だ。シャビは相変わらず的確だし、ペドロは勝負強さをみせ、若いボージャンも好調そのものだ。2年目のグアルディオーラにもスキは見えない。
   バルサがレアル・マドリードの本拠地サンチャゴ・ベルナベウで決勝を戦い、さらにビッグイヤーを掲げて2連覇を祝うという光景は、レアルのファンにとっては屈辱以外の何物でもない。彼らはインテルがバルサをやっつけてくれることを祈るしかない。
 もうひとつのカードは、バイエルン-リヨンだ。マンチェスターUに競り勝った勢いのバイエルンか、それとも、レアル・マドリードの夢を打ち砕き、フランス・ダービーでボルドーを倒したリヨンか。
 果たして、2つのファイナリストは?

 

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