-UEFAチャンピオンズリーグ-
「アーセナル-バルサ、バイエルン-マンU、あの決勝カード再び」 Bayern-Man.United,Arsenal-Barcelona,these two are the big finals in 1999 & 2006.Crash in Quarter Finals of UEFA Champions League
文:原壮史 写真:原悦生 Text:Masashi Hara Photo:Etsuo Hara
UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)1/4ファイナルは、まるで意図したような組み合わせになった。過去のファイナルを飾った2つのビッグマッチは、今回はどんなドラマを生むのだろうか。
1つ目は05-06シーズンの決勝カード、アーセナル-バルセロナ。
サンドニではロナウジーニョ、エトーらを擁したバルサが、ガナーズの夢を打ち砕いた。当時、アーセナルのキャプテンだったアンリは、07-08シーズンからバルサに加わり、新ドリームチームの一員として多くのチームタイトルに恵まれた。現在、アーセナルのキャプテンはセスク・ファブレガスだ。バルサのカンテラ出身であるセスクには、常にバルサ移籍の噂が付きまとっている。アーセナルは踏ん張らないと、またしても勝利とキャプテンをバルサに獲られてしまうということになりかねない。
UCL史上初の2連覇を狙う王者バルセロナはメッシが止まらない。バロンドールの名にふさわしい動きをみせて、得点を重ねている。リーガでは2試合連続ハットトリックを記録し、状態はまさに最高潮だ。1試合目にエミレーツスタジアムでアウェイゴールを奪うことは、今のメッシにとって難しいことではない。
近年のバルサを最も苦しめたのは、アトレチコ・マドリード、そして昨季のチェルシーだ。本気のバルサをカンプ・ノウで完封し、あと一歩まで追い込んだ。だが、それはチェルシーだからこそ出来た戦い方だった。失点を恐れるあまりの守備偏重戦術には、昨季のバイエルンと同じ結末が待っているだろう。アーセナルは、失点を恐れずに攻撃を仕掛けることができるだろうか。
もう1つは、永遠に語り継がれる伝説の一戦、バイエルン-マンチェスターU。98-99シーズンの決勝カードだ。カンプ・ノウでは1-0でバイエルンがリードしてロスタイムに入った。そこまでは極めて平凡な試合だった。だが、奇跡が起きた。ロスタイムで2点を奪ってビッグイヤーを掲げたのはマンUだった。
昨年、スポルティングから12点を奪いバルサに挑んだバイエルンは、超攻撃的なバルサの前に為す術無く敗れた。今年はマンUと対戦することになったが、大きく異なる点がある。レアル・マドリードから加入したロッベンが、バイエルンの攻撃には欠かせない存在となったことだ。リベリとロッベンの両翼は、どのクラブにも勝る破壊力を持っている。中央で待ち構えるクローゼも復調してきた。
対するマンUは、ルーニーが最高のシーズンを送っている。メッシとはプレースタイルが異なるものの「止められない」という点では同じ最高のレベルにいる。ヘディングでの得点も増え、ペナルティエリア内では現在最も優れている選手だと言える。
バイエルンのバックスは、一瞬で消えるルーニーを抑えることができるだろうか。ルーニーを恐れて中盤が攻撃に加わらなくなってしまうと、バイエルンは再びここで消えることになってしまう。
インテル-CSKAモスクワはケイスケ・ホンダにとって、シンデレラ・ボーイが一気にスターダムにのし上がることが出来るかどうかの大一番だ。だが、モウリーニョの「もうひとつの復讐劇」の意思の方がそれを大きく上回っていることは否定しがたい。インテルにはカメルーンのエトーや、オランダのスナイデルもいて日本的な話題には事欠かない。
リヨン-ボルドーはフランスの対決になった。これはベスト4にはフランスから確実に1チーム残るということだ。ボルドーは、フランスの盟主の座をリヨンから奪うことができるのだろうか。
注目のクォーター・ファイナルの第1戦は3月30日、31日に、第2戦は4月6日、7日に行われる。
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