Jリーグ。首位の柏と磐田の対戦だった。「節電」ということで、スタジアムの照明は選手入場の直前までつかなかった。暗くなりかけた西の空が赤く染まっていた。印象的な空だった。試合は柏が磐田に3点を奪われて完敗した。 2011年6月15日、柏。
赤い空
赤い空 赤い空 赤い空 節電キャンペーンの夏 やっとライトがついた照明塔の向こうで 薄暮の空は 突然 赤く染まった 赤い空の美しさに見とれる 試合を見に来たのに 心はその空の色に奪われている キックオフの笛 午後7時の試合が始まっても 私は まだ 赤い空を見ている 赤い空 赤い空 赤い空 この印象的な空の向こうに 放射能の影を感じてしまうのは私だけだろうか 大きく揺れた 3月のあの日以来 日本は見えない危険の恐怖に脅かされている そう思うと この赤い空も 印象が変わってくる 柏レイソルのホームで ジュビロ磐田のファンの後ろに広がった赤い空を 柏のファンはどんな思いで見ていたのだろう やがて 赤い空は夜空に変わっていく 味方の太陽の力がなくなると トップランナーは力を失った 赤い空 赤い空 赤い空